ばちを握る位置について

平行ばちの長さをlとし、打点に掛かる力をY、手が握る位置(原点)における抗力をY0、原点の周りの角速度をw、原点から打点までの距離をx0、重心の速度をvとすると、

v=(x0-l/2)w, Iw=x0Y, Mv=Y0+Y

が成り立つ。以上3式から、

Y0=w(Mx0-Ml/2-I/x0)

 このとき、Y0=0となるのは、

Mx02-(Ml/2)x0-I=0・・・@

が、成り立つときである。

 さて、ここで平行ばちの慣性モーメントIは、線密度をλとして、

I=∫0x0(λr2)dr+∫0l-x0(λr2)dr
 =(λl/3)(l2-3lx0+3x02)
 =(M/3)(l2-3lx0+3x02)

であるから、これを@に代入して、

x0=2l/3

 つまり、平行ばちを持つとき、打点から全体の長さの3分の2の地点を握ると、 手に掛かる抗力は0になる。これは、ばちの質量や太さに依存せず、 どのような平行ばちにも成り立つ式である。

結論 ばちは打点から全体の長さの3分の2のところを持つとよい。(3分の1のところを持つと書いた方が分かりやすいかな。)

文責:Arahan
(時間が出来たら、分かりやすく書き換えます。)
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