前回は手先の[テンツク]練習法でした。今回は身体の動きについての練習法として「写す」「ビデオ」「足場」の3つの項目を揚げたいと思います。
本来、呼魂太鼓は横打ちが基本(曲によって打ち方が違う)ですが、この横打ちは腰の移動がきちんとできていないと、いい音は出せません。なんと言っても先生に教 わった爪先、膝の方向に動く、これしかないのです。これは基本中の基本!
我が家にはあいにく、身体全体を写す大きな鏡がない為、ガラスに写すのです。しかも夜、雨戸が閉まっていれば、なおOK。ドーンカッカのリズムで腰の動き、腕の振り、バチの軌跡等をチェックするのには最高です。曲目の中に「入れバチ」と言って、即興で動く場面があります。始めた頃はかなり難しく、ぎこちない動きでした。
私はカンフー映画が好きで、中でもジャッキー・チェンの「酔拳・蛇鶴八拳」の型を、真似てみるのです。なかなか同じ様にはいきませんが、ガラスに写しながら色々と動いているうちに、自分に出来るような型が見つかります。それを即興の時に使ってみるのです。うまく使えない時のほうが多く、何度も練習してビデオに撮ったり、演奏の時のビデオを後で見直すのです。反省材料がいっぱいあります。と同時に他の人のいい所を真似てみる。出来そうな動きなら自分のものにしてしまう。ビデオは嘘をつかないのでチェックするのにはいいですよ。
皆から足腰が強いと言われますが、考えてみると仕事柄、足場での仕事が多い為、必然的に足、腰、腕は使っています。特に工夫している訳ではないのですが、毎日がスクワットをやっている状況かもしれません。振り返ってみれば、車での移動や足場での仕事がいい練習になっていたのですね。