呼魂太鼓

呼魂太鼓は千葉県柏市を中心に活動をしている和太鼓集団です

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練習法

テンツクとバチ回しの練習 加藤健一(師範) 2001/5/19

 呼魂太鼓に入門してすぐの練習は物足りない感じがした。盆太鼓は実践でやっていたのでドーンカッカやドドンガドンのリズムは簡単に出来たと思う。しかし、ただのドーンカッカではなかったのです。腕の振り、バチの方向、腰の動き、足の位置、ありとあらゆる所が違いだらけでした。それと同時期にタンタカのリズム(テンツクとも言うが)も教わった。このタンタカが容易でなかった。

 今になっても思うがこのリズムだけは数をこなさないと、どうにもならない。このタンタカを克服するために暇があれば練習の時間を作って、土手に行っていた。練習時間が作れない時は、車の移動中とか、テレビを見ながらとか、曲に合わせてとか、振り返ってみると車の中が一番多いと思う。そこで試した方法が三種類ある。まず、人差し指だけでハンドルの縁を叩く、これは指が痛くなるのであまり力を入れない事。次は、ハンドルの縁に手の平を乗せ指先三本(中指、薬指、小指)で叩く。そのとき親指と人差し指は付けておく事。そして、今度は手の平を乗せたまま、人差し指だけで叩く。人差し指だけ動かすのはかなり効く。腕が張ってくることもあった。私の場合、仕事上、車での移動が多いため、車中での空間がいい練習場所となった。

 もう一つはバチ回しだ!「バット法とバンセン法」野球のバット(子どもの頃使った)は効果的だった。めいっぱい腕を伸ばさないと、肩や頭に当たる。頭には何回かぶつけたものだ。このバットを振っていて気が付いた!先端と柄の重さを同じにすればもっと振りやすいのでは? そこで、いらなくなったバチに、先端から5cm位バンセンを巻く。バチの両方に巻くとバトンの要領で重みがつき、回し易かった。これもいい練習になったと思う。 最近おもしろい現象を発見した。湯船に肩までつかり、肩と水平に手を持ってくる。前に述べた、指先三本で水面を叩く。左右交互に小刻みに叩くと水面に綺麗な波が出来る。左右の早さが変わると波も乱れ大きくなる。一度試してみては!

 次回は身体の動きについて書きたいと思います。<つづく>

動きの練習 加藤健一(師範) 2001/5/26

 前回は手先の[テンツク]練習法でした。今回は身体の動きについての練習法として「写す」「ビデオ」「足場」の3つの項目を揚げたいと思います。

 本来、呼魂太鼓は横打ちが基本(曲によって打ち方が違う)ですが、この横打ちは腰の移動がきちんとできていないと、いい音は出せません。なんと言っても先生に教 わった爪先、膝の方向に動く、これしかないのです。これは基本中の基本!

 我が家にはあいにく、身体全体を写す大きな鏡がない為、ガラスに写すのです。しかも夜、雨戸が閉まっていれば、なおOK。ドーンカッカのリズムで腰の動き、腕の振り、バチの軌跡等をチェックするのには最高です。曲目の中に「入れバチ」と言って、即興で動く場面があります。始めた頃はかなり難しく、ぎこちない動きでした。

 私はカンフー映画が好きで、中でもジャッキー・チェンの「酔拳・蛇鶴八拳」の型を、真似てみるのです。なかなか同じ様にはいきませんが、ガラスに写しながら色々と動いているうちに、自分に出来るような型が見つかります。それを即興の時に使ってみるのです。うまく使えない時のほうが多く、何度も練習してビデオに撮ったり、演奏の時のビデオを後で見直すのです。反省材料がいっぱいあります。と同時に他の人のいい所を真似てみる。出来そうな動きなら自分のものにしてしまう。ビデオは嘘をつかないのでチェックするのにはいいですよ。

 皆から足腰が強いと言われますが、考えてみると仕事柄、足場での仕事が多い為、必然的に足、腰、腕は使っています。特に工夫している訳ではないのですが、毎日がスクワットをやっている状況かもしれません。振り返ってみれば、車での移動や足場での仕事がいい練習になっていたのですね。

リズムパターンの練習 栄田秀則(四段) 2001/7/9

 私の練習法は、ビデオをくりかえし見て自分のよい所、他の人のよい所を実際に動いてまねしてみることです。曲にたいしての練習は、まずストーリーをよみ、頭の中で想像して動いてみるというおおざっぱな練習をよくしています。

 今回は、「弁天囃子」の私なりの練習法を書いてみました。まず、とにかくパターンを覚えなくてはいけないと思い、通勤の電車の中、車の中、歩いている時に、手でヒザの上や歩いている時は歩きながらこしでパターンをひたすら打っていました(集中しすぎると動きが大きくなり、周りの人に変に思われるので注意しましょう!!)

 一通りパターンが出来るようになったので今度はソロのパターンの練習と思い、一日一つ、パターンを考えてそれを最初のリズムパターンに合わせて打ち込みをしてました。最初は食器や机をたたいて上半身をちょこちょこ動かしていましたが、いつのまにか立ち上がってシャドーボクシングのようにシャドー打ち込み、と動きに夢中になり時間にしたら、1時間~2時間ぐらいやってました。その時は、楽しみながら練習してたので時間がたつのは早かったが、パターンの引き出しが少し増えたと思います(自分だけかな~)

 「練習は、楽しみながら毎日」が、私の練習法の一つです。次回は、「祝い打ち」編でお会いしましょう。

パソコンでの練習 荒井奨(二段) 2001/7/26

今回はパソコンを使っての練習法について書きたいと思います。組太鼓の曲は複数で演奏することが多いので、ひとりで自分のパートを練習しても、なかなか実感がわかないと思います。そこで、MIDIシーケンサを使い、コンピュータに自分以外のパートを演奏させて練習すれば、楽しんで練習することが出来ます。MIDIシーケンサはパソコンで曲を作り、アレンジして、演奏するというソフトです。一般的には市販されているモノを購入しますが、もしもフリーのモノが欲しいならば、「Cherry」をお薦めします。

 まずは、曲を入力します。この作業が一番大変ですが、頑張りましょう。音色に和太鼓を選択すれば和太鼓の音が出ます。高級な音源を持っている人は、ドラムセットの中に締太鼓やチャンチキなども入っているかも知れません。無い人は違う音色で代用するようにします。リズムを入力し終えたら、強弱など細かいところを設定して、実際の演奏に近づけます。曲が完成したら、それを使って練習を行います。MIDIシーケンサの良いところは、パートごとに演奏させたり、一部分だけを繰り返し演奏したり出来るところです。例えば、まず自分のパートだけを演奏させて曲を覚え、次にすべてのパートを演奏させて曲の全体像を掴みます。そして、今度は自分のパートの演奏を無くして、自分で受け持ってみます。もしも苦手なところがあったら、そこの部分だけを繰り返し演奏して、練習します。このように家で練習してから、みんなで集まったときに演奏すると、新たな発見があったりして面白いものです。

 積極的に練習しなくても、コンピューターの正確な演奏を聴くだけでもためになると思います。パソコンを持っている人は一度挑戦してみて下さい。

 今回は短かったですが、再び自分の番が回ってきたら、この話の続きをしたいと思っています。それでは、また今度会いましょう。Arahanでした。

見て練習する 小池博之(二段) 2001/10/13

 私の練習法は、とりあえず思いっきり動いてみることという事です。それをやることで自分の悪い所やもちろん良いところも出てきます。それを人に見てもらってアドバイスしてもらうと自分が思っていたのとイメージが違うと思います。鏡に写して動くのも自分がこう動けば人にはこう写ることが分かって効果的な練習法だと思います。

 習い始めの時から、いろいろな人たちの太鼓(組み太鼓)を見てたので、この人のこの動きはかっこいいなぁとか、この動きは真似したいなぁと思える動きをたくさん見て自分の動きを良くする材料にすると効果的です。

 私は小さい時から組み太鼓は目で覚えていたので、楽譜を見るのは正直苦手です。でも、楽譜を見るのは大切な事だと思いますが、まずどんな曲なのかを聞いてイメージを作る事も大切な練習だと思います。

 あと加藤師範の言っていたお風呂場で出来る練習はとっても良い練習になると思います一回試してみて下さい。(やりすぎてのぼせないように注意してくださいね)

 今回は短いですが、もっと練習して分かった事があったら、次に自分の番にきたらいろいろ書きたいと思います。

頭でうたいながら 中原尭之(初段) 2001/12/7

私の練習方法は演奏の時のビデオを使います。

 私は曲に入ると締のパターンを聴きながらやるということが出来ず、ズレてしまうので、ビデオなどで締を聴きながら動いて、頭の中でうたいながら練習します。この練習を始めてから自分でも前よりはできるようになったと思います。まだ細かいところまでは丁寧にできていないのでこれからももっとやっていきます。

 また、道場の練習の時に教えてもらった、手ぬぐいをバチを振りおろす動作と同じようにして、手ぬぐいからいい音が出るようにするのもやってます。これは利き腕とは逆の手の方がわりといい音が出て、なぜか利き腕の方は微妙に力が入ってしまい、なかなかいい音が出ないので夢中になります。

 ほかには締太鼓の練習で練習台だとなかなかバチの打ったあとのもどってくる感じがつかみにくかったので炭酸飲料などのペットボトルを使っています。これだとペットボトルできざみなどをするとおもしろいようにはねかえってくるので、バチのもどってくる感じがつかめていいと思います。ペットボトル2本があればどんなところでもできるのでいいです。

 曲のいろいろなパターンは授業中などにもやっています。指先で初めはやっていますが、そのうち気付いたら体も少しずつ動いてハタから見ると少しおかしいらしいです。

練習を生活の一部に 岡田勝子(初段) 2002/5/15

「私の練習法」といっても、これと言って特別な方法はないのですが、強いて言えば、いつ、どこででも練習が出来るように、私の行動範囲内に、バチを置いているという事ぐらいです。家の中はもちろん、車の中、仕事場などに」置いてあります。車の中には締太鼓のバチを置いて、信号待ちや渋滞で走れなくなった時などに、テープを聞いたり、バチをにぎる練習をしています。

 又、私の仕事場には子ども達に遊ばせるようにと、タイヤの練習台を置いて、新聞紙でバチを作り、子ども達にドドンガドンを教えてみたり、その子達が帰って、時間がある時は、締太鼓の練習をしています。

 また、鉦を練習したい時は、遊び道具の中から、鉦の代用になりそうな缶のふたなどを見つけてきては、チャンチキの練習もします。チャンチキを口で言えるようにノートに書いたり、覚えたい曲に譜面を常に持ち歩き、机に向かって仕事をする時は、そのノートや譜面を開きながら、それに目をやるように心がけています。

 特別に時間を設けて練習するのではなく、自分の生活の一部にして、一日に何度か触れるようにしています。以上が私の練習法です。

続けること 中藤美津枝(初段) 2002/5/15

 家庭と仕事を持ちながら趣味を継続するということは結構大変なことです。今日まで大好きな太鼓が続けられたのも、やはり教え方上手のすばらしい師との出会いがあればこそと思います。

 師への信頼と尊敬があれば、おのずと素直な気持ちで教えを受けることが出来、一番の上達方法は正にこれに尽きると思います。

 しかし教わる我々も努力なしには上達は望めません「何も難しいことはないよ、一日五分を毎日続けられれば絶対上手になる、出来るようになる」と言われる。このことが何と難しいことか。・・・・でも、やったもん勝ちだよね。

 「やらなかった、やれなかった、どっちかな」のカレンダーの文字がいつも胸にグサッときます。なまけた気持ち、なまけている心、言い訳の言葉はいつも見透かされています。

 こんなではまだまだダメだと思いながらも、やっぱり皆と一緒にやっていきたいと思う気持ちが今日も道場に足を向けさせています。実践あるのみ!

 良き師、良き友、良き家族のお陰で私の太鼓は支えられています。元気をありがとう。